ある視点

さいとーさん限定

「カプチーノ」考

椎名林檎カプチーノ」の歌詞について考えてみたぞ

きのうの帰りにさいとーさんが椎名林檎の「カプチーノ」は「ヤリ目」の歌だ!と確信して言っていたのが気になって、歌詞をちょいと調べてみた。

私はこの曲は「なんて可愛い曲なんだ」としか思っていなかったので、さいとーさんの視点は衝撃的。なので、はてさて真実は?と改めて考えてみた。

 

カプチーノ」の歌詞はこちら。初めて知ったけど、歌詞を表示してくれるサイトって、どこも文字のペーストは出来ない仕様になっているのね。権利関係ですかね。

なのでリンクになります。

www.uta-net.com

では、考察(ってほどじゃないけど)いきます。

※「●●●●」の部分は歌詞からの引用です。

 

ネットでもよく言われているように、全体としては「年の差カップル(未満)」の歌というのは間違いない。年下の女の子と、年上の男性。

女の子はめちゃくちゃ彼を好きだけど、彼の気持ちはどうなの?という段階。

まだ付き合っているわけじゃないから、彼に触れたいけど、それもまだ…というところかな。

一方彼は彼女の気持ちに気付いているけど、まだ相手が若い(子供と言ってもいい)から、あまり積極的ではないけど、彼女が自分を好きでたまらない様子を楽しんでいる感じがわかる。たぶん彼女を可愛いとは思ってる。

(「優位の笑みを隠し切れない様子で要る」)

それに、約束もしたいないのに、突然彼女に会いに来たりして、彼も彼女に好意を抱いてはいるんだろうな。(「あなたが此処に居る約束など1つも交わして居ない」)

 

そもそも「カプチーノ」とはなんだ?

カプチーノ(イタリア語: cappuccino)は、イタリアで好まれているコーヒーの飲み方の1つで、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソにクリーム状に泡立てた牛乳を加えたものをいう。一般的に、カプチーノエスプレッソ:ミルク=1:2の割合。

なんとなく1:1の割合かなと思っていたけど、ミルクが2倍だったことを初めて知った。

 

タイトルの意味するもの

で、タイトル「カプチーノ」は何を意味しているのか?を考えるに、エスプレッソ=彼、ミルク=彼女かなと想像する。

ミルクの方が分量も多いし、つまり彼女の気持ちの方が好きな分量が多くてなんだかフワフワしてる。

きっと、彼女は本当はエスプレッソはそれほど得意じゃないんだと思う。だけどコーヒーを飲む彼に対抗して、ちょっと背伸びしてチョイスした「カプチーノ」。

だけどエスプレッソとミルクのバランスが時間とともに変化していくように、自分も変わるし、彼との関係性も変わっていくかも…みたいな、自分でも自分の気持ちに不安があるような大人になりかけの幼い恋心ですね。

でも、今この瞬間の彼女はとにかく明確な両想いになりたい。その確信がほしくてジリジリしてる。あの手この手で彼の気持ちを探るけど、全然ちゃんと答えてもらえなくて切ない…そんな可愛らしい女子の気持ちが描かれている曲だな~と思う。

 

問題のフレーズ「コートが要らないって??」恋の時間を推測するよ。

懸案の、「今度逢う時はコートも要らないと」の部分が、「ヤリ目」なのか?という点については、やっぱり違うんじゃないかな~と私は結論。

まずこの曲で描かれている「現在」がいつなのかを推理してみたよ。

そうすると、時間とか時期を示すキーワードがいくつかある。

「梅の散る午後にもちゃんと二人は今日と同じ様に人混みを擦り抜けられるかしら」というフレーズから、2人は今日人混みの中にいることが分かる。そして彼は約束もなく現れた。これは推測するに、きっとクリスマスでしょう。年末年始とかも考えたけどそれだとロマンがない。

きっと、クリスマスに前触れもなく現れた彼に不意打ちをくらわされても、彼女は思いがけず会えたことが嬉しくて彼と一緒に過ごせてドキドキしてるんだよね。

嬉しいけど、いきない来るなんてどういうつもり!?プンプンって感じ。だから、思わず口が悪くなったり、強がりを言ったりしちゃう。

でももちろん彼が好きだから、めっちゃ嬉しい気持ちは隠せない。それも全部彼はお見通しなんだよね。

 

好きだから、強がってしまう。

だから、彼はからかうように「次に会う時はコート要らないかな」なんて言う。それってコートを脱ぐ季節まで会えないってこと?なんでそんな事言うの?私にそんなに長い事会わないで平気なの?ってとこでしょうか。

彼女は強がって、そんなに放っておいたら、私も気持ちが変わってしまうかもしれないよ(「変りゆくあたしの温度を許して」)って心の奥で予感のように考えてもいる。あるいはその時はそっけなくそんなフリをしてやるぞって気持ち。

コートが要らない季節=梅の散る午後(梅の開花は2~3月だから散るのはたぶん3月)には、私の気持ちは変わっていて、もう一緒に人混みを擦り抜けたりできないかもよ。ってちょっと強がってる気持ちを彼に言いたいんだよね。

 

若い恋心は変わりやすいの。

というわけで、この曲はやっぱり年上男性に初々しい恋をしている可愛らしい女の子の歌だと思います~

「イーブンになりたい」「中庸がとれない」とか、自分と同じ気持ちで私に恋をして!って叫んでる彼女ですが、さてさて、実際春になる頃には彼女の気持ちはどう変わっているのかな…本人が思う以上に、若い恋は移ろいやすいものですから。